小学校受験の準備
小学校受験の準備は幼稚園年中組の11月ごろから、1年かけてじっくり行う家庭が多いです。小学校受験に合格するのにとても大切なことは「しつけができている」ということです。しつけの効果を上げるには、それなりの期間が必要となりますので、1年かけてじっくりと小学校受験の準備をする、ということが必要なのです。仮に、小学校受験がうまくいかなかった場合でも「しつけができている」ということは、子供にとってプラスになります。
小学校受験には、ペーパーテストを課す学校もありますが、逆にペーパーテストは実施せず、面接・口頭試験や行動観察・指示行動など、合否の判断基準が分かりづらい種類の試験もあります。
ペーパーテストは、口頭試験よりも対策が立てやすいことは事実ですが、単純に知識を問われるような問題ではなく、子供の「考える力」を問う工夫がされた問題が多く出されます。
そのため、知識の詰め込みだけでは対処できない問題が多いのです。
また、運動に入る前の着替えの様子をチェックされている場合もあります。脱いだ服をたたんで片付けることができるか、手先・指先が器用で服を早く着替えられるか、などです。
これらの観察は「小学校に入学した場合に、集団行動をスムーズに行えるか?」と言う観点から、審査されるのだそうです。また、小学校受験においては、子供の「月齢」を考慮して試験を行う学校もあります。同じ年度内でも4月や5月に生まれた子供と、2月や3月に生まれた子供では、成長の度合いが異なりますので、小学校受験入試を分けて行う、という考えの小学校もあります。
小学校受験と親力
小学校受験の場面では「親力」という言葉がよく使われます。
小学校受験で試験されるのは、子供本人の姿だけではなく、子供を通して見える親の姿でもあるのです。小学校受験を考える親御さんの中には、自分の子供の能力を過信していたり、過大な期待を抱いていたりする親御さんがいるのは事実です。何かのきっかけで「うちの子供は周りの子より優れているのかも!!」と浮き足立ってしまい、小学校受験という大切なことも、勢いで決めてしまう。こうなった場合、子供の希望や将来のためというよりも、「親のため」の受験になってしまいます。
小学校受験で合格を勝ち取る親御さんは「冷静である」ということが多いのだそうです。冷静であることも、大切な親力です。
子供を少し褒められただけで浮き足立ってしまったり、逆に弱点を指摘されると「偶然、調子が悪かった」と間違った前向き思考で突き進んでしまったり、そのような親御さんは子供を伸ばすことができません。「小学校は私立を受験させる!!」と、妙に自慢をするお母さんがいます。
子供のできの良さを自慢したいのかもしれませんが、「いったい誰のための小学校受験なのですか?」と聞きたくなります。「子供に合う学校、合わない学校」というは存在します。その点は、入学してから分かる点も勿論あるのですが、事前に在校生や卒業生の方にお話を伺ってみるといったことで、分かる点も多いです。そのような「自分が行かせたい学校」ではなく「子供に合う学校」を選ぶことが、子供の将来のためでもあります。
小学校受験とお金
小学校受験を考えるなら、それなりのお金がかかることも知ってください。小学校受験には100万円から200万円、場合によってはもっとたくさんのお金がかかります。「お金で学歴が買える」という考えについては、論議の余地があるでしょう。
ただ、小学校受験をするといったん決めた後に、お金の問題で「やっぱり、やめた!!」となった場合、子供は混乱します。資金計画を立てないままに、親の「思いつき」だけで、小学校受験をスタートするのは問題です。自宅から歩いて通うことのできる公立の小学校に通うことも、メリットはあるはずです。
それよりもお金と時間をかけて、小学校受験をすることを選ぶなら、資金計画もしっかり立てることが必要なのです。受験のための教室に通う費用だけではなく、子供向けの英会話教室やリトミック、体操などの教室に通わせる人も多いです。他にもたくさんの費用がかかります。
国立小学校を受験する場合には、受験料は数千円ですみますが、私立小学校を受験する場合には、2万円から3万円の受験料が必要となります。
写真も必要となります(場合によっては家族写真も)。受験のための服や体操服なども必要となりますが、何十万円もする服を買う必要は無かったと考える親御さんも多いようです。
こうした教室への送り迎えや、母親自身の受験対策がありますので、母親が働きに出て費用を賄うということは難しくもなります。こうした小学校受験とお金の知識を事前に身につけて、子供の能力をのばしてあげられるといいですね。